蓄音器館が20周年の巻

金沢市の音楽文化の一翼を担う金沢蓄音器館が開館20周年を迎え、それを記念して『金沢蓄音器館20年の歩み　蓄音器　不思議の音色』が発刊されました。蓄音器館20年の歩みの中での日々の出来事や体験を綴った八日市屋館長さんのブログをもとに52話で構成された記念誌です。一つ一つのエピソードに登場する多くの方々の蓄音器にまつわる逸話、レコードに込められた想いに共感しきりで、
一気に読み切りました。あらためて、老若男女、全国津々浦々、ほんとに多くの方々に愛された施設なんだと思いました。

↓実は、エピソードのひとつに、我々の取り組んでいる山中節の事を書いてくれたのです。
思い起こせば、金沢蓄音器館　八日市屋館長さんとのお付き合いは、2014年までさかのぼります。当時の記事はこちら↓

それからは、山中節のSPレコードをデジタル録音してもらったり、CD発売に奔走してもらったりと、お世話になりっぱなしです。
と、いう事で、金沢蓄音器館20周年おめでとうございます。記念誌『金沢蓄音器館20年の歩み　蓄音器　不思議の音色』は蓄音器館で販売中です。

それにしても、この記念誌に書かれていますが、金沢市って　金沢工業大学はLPレコードが20万枚以上、蓄音器館にはSPレコードが３万枚に蓄音器が600台以上、石川県立歴史博物館には蓄音器とSPレコードの鞍コレクション、全国的に見ても稀な　音楽のアーカイブが充実した文化都市なんですよね。それに、G.Wに開催される音楽の祭典『いしかわ・金沢　風と緑の楽都音楽祭』や
秋に開催される『金沢ジャズストリート』さらに、百万石音楽祭ミリオンロックや金沢アカペラタウンなどなど、大型音楽イベントも盛りだくさん。ほんとに音楽文化が根付いて、羨ましい限りです。

で、話は戻り・・・蓄音器館の館長を奔走させて完成した山中節がたっぷり収録のCDは、山中座、長樂などで販売しております。また加賀市内の図書館でも聴くことができます。ご興味のある方はぜひ。　
大正、昭和初期の山中節名盤が今甦る。
　SP盤山中節選集　山中節ANTHOLOGY
　COLUMBIA　CORR-11273
　￥2,000
　絶賛発売中